インプラント治療をお考えの方へ
安心してインプラント治療を受けていただきたい想い

淡路町駅前ささき歯科院長の佐々木です。
当院は2025年5月1日に開院し、おかげさまで早くも2ヶ月が経ちました。多くの患者様にご来院いただき、日々忙しく診療にあたっております。
今後ブログにて、私の診療に対する考えや、歯科に関する情報をお伝えして参ります。
すでに通院されている患者様はもちろん、これから当院への受診をご検討されている方々にも、少しでも参考になれば幸いです。
初回のテーマは「インプラント治療」についてです。
私は臨床研修医修了後、東京医科歯科大学(現・東京科学大学)大学院インプラント・口腔再生医学分野に入局しました。
朝から晩まで、外来業務、研究、教育などを含め、インプラント漬けの毎日を過ごしていました。

外来に出てみて特に衝撃的だったのが、「インプラント治療失敗によって苦しんでいる患者様が、非常に多く紹介されてくる」という現実でした。
例えば、
- インプラントによる痛みに悩んでいる方
- インプラント周囲炎が原因で、インプラントがグラグラと動揺したり最終的に脱落してしまった方
- 埋入位置のズレによって、うまく噛めなかったり審美的に不満を持たれている方
このような患者様が実際に数多くいらっしゃいました。
インプラント治療を学びたいという思いでワクワクしながら入局した一方、その裏側で、インプラントによって苦しんでいる方々が多くいるという現実に、暗い気持ちになることもありました。そして同時に、「インプラントは絶対にしっかり学ばなければいけない」と決意を強くしたことを覚えています。
インプラント外来では、数多くのスペシャリストの先生方にご指導いただきました。時には厳しく、丁寧に、多くのことを教えていただきました。その先生方がオペをするアシストについていた時、「ずいぶん簡単そうにオペをするんだな」と横で思っていたのですが、その背景にはインプラントに関する莫大な知識と体得された技術、しっかりとした治療計画の裏付けがあってこそ成し得られていたことは言うまでもありません。
この経験は、勤務医としてだけでは決して得られなかった、非常に貴重な時間だったと感じています。
以上の経験をふまえ、インプラント治療において私が最も大切にしてきたことは、しっかりとした検査・診断に基づいた治療計画の立案と、患者様との丁寧なコミュニケーションです。
インプラント治療のゴールは、
・自分の歯のようにしっかり噛めること
・痛みや違和感がないこと
・毎日の清掃がしやすく、衛生的に保てること
・長期的に機能し続けること
だと考えています。
ここから大事なことを言います。これらのゴールを実現するためには、インプラントの埋入ポジションが極めて重要です。
この埋入ポジションの決定は、インプラント治療の成功の可否を決める最も重要なポイントの一つであり、守らなければならない厳密なルールがいくつも存在します。
しかし、患者様の顎骨の状態や量、また歯ぐきの状態は千差万別です。理想のポジションに埋めるには、骨が足りないケースが多く存在します。そのため、骨移植や歯肉移植などの処置が必要になるのです。
ただ理想の治療結果を目指すために、どうしても外科的な負担が大きくなってしまうケース、治療が長期化するケースも多いです。この辺りがインプラント治療のデメリットかもしれません。
そのため、理想と現実のバランスを見極めながら、話し合いの上で、治療を進めていくことが大切です。
私がもし患者様のインプラント担当医になった際には、一人ひとりに合わせた治療計画のもと、納得し安心していただいた上で、治療を進められるように心がけてまいります。厳密にご説明しようとするとこのブログでは書き切ることはできませんから、カウンセリング時にご説明させていただきます。
また、インプラントは埋めて終わりではありません。継続的な患者様ご自身でのケア、定期的な検診が必要になります。長くインプラントをお使いいただくために、しっかりとアドバイスさせていただきますし、責任を持ってお付き合いしてまいります。
これまでうまく噛めなかったものが、まるで自分の歯のようにしっかり噛めるようになる――
そんな変化を実感された患者様から、喜びの声をいただくたびに、「この仕事をしていて本当に良かった」と、歯科医師としてのやりがいを深く感じます。
インプラント治療で悩まれている方、これから検討しようと思っている方、なんでもご相談いただければと思います。
佐々木貴浩