小児矯正
子どもの歯並びは
「並べる」だけでなく、
成長から考える

「前歯がガタガタしてきた」
「いつも口がポカンと開いている」
「受け口や出っ歯が気になる」
「何歳から矯正を始めればいいの?」
お子さまの歯並びについて、このようなお悩みはありませんか?
子どもの矯正治療には、成人矯正にはない大きな特徴があります。それは、顎やお口が成長している時期に治療できることです。
当院では、単に歯をきれいに並べることだけを目的とするのではなく、顎の成長、舌の位置、口呼吸、飲み込み方、唇の使い方など、お口の機能まで含めて診査し、お子さま一人ひとりに適した治療をご提案します。
当院の小児矯正の特徴
歯並びだけでなく「原因」を考える
歯並びの乱れには、遺伝的な要素だけでなく、舌の位置や使い方、口呼吸、飲み込み方、唇や頬の筋肉など、さまざまな要素が関係します。
そのため当院では、
「なぜ、この歯並びになっているのか?」
という視点を大切にしています。

成長期だからできる治療を大切に
成人矯正では、すでに成長した顎の中で歯を動かすことが治療の中心になります。
一方、小児期には顎・顔面が成長途中にあります。そのため、適切な時期を選ぶことで、成長を利用しながら永久歯が並ぶための環境を整えられる場合があります。

マイオブレース+アクティビティで
お口の機能にもアプローチ
必要に応じてマイオブレースを使用しながら、
鼻呼吸、正しい舌の位置、正しい飲み込み方、唇を閉じる習慣などを身につけるためのアクティビティを行います。
アクティビティは、毎日10~20分、ご自宅でご家族の方と一緒に口周りのトレーニングを行っていただきます。

必要に応じて複数の装置を使い分ける
すべてのお子さまを同じ装置で治療するわけではありません。
歯並びや噛み合わせ、顎の成長状態などを診断したうえで、マイオブレース、バイオブロック、フェイスマスクなどを必要に応じて組み合わせます。

子どもの矯正は
いつ頃始めるのがベスト?

「永久歯が全部生えてからでいいのでは?」
と思われる保護者の方も少なくありません。
しかし、歯並びが気になり始める時期と、顎の成長を利用した治療を行いやすい時期は、必ずしも一致しません。
当院では、特に5~8歳頃を小児矯正について一度評価しておきたい重要な時期と考えています。
ただし、これは「8歳を過ぎたら矯正できない」という意味ではありません。適切な開始時期は、歯の生え替わり、顎の成長、噛み合わせ、治療への協力度などによって異なります。
こんなサインがあれば、
一度ご相談ください
- 口がいつもポカンと開いている
- 寝ているときに口が開いている・いびきをかく
- 鼻づまりが多い
- 前歯が出てきた
- 受け口になっている
- 前歯が噛み合わない
- 歯がガタガタしてきた
- 乳歯の段階ですでに歯と歯の間に隙間がほとんどない
- 指しゃぶりや舌を前に出す癖が残っている
「矯正を始めるかどうか」ではなく、「今の成長状態を知る」ための相談でも構いません。
小児矯正の平均的な治療期間は?
治療期間は、歯並びや骨格、開始年齢、使用する装置、永久歯への生え替わり、装置の使用状況などによって大きく異なります。
そのため「全員○年間」と一律には決められません。
1期治療は成長と歯の生え替わりを確認しながら進める治療であるため、数年単位で経過をみることもあります。
初回検査・診断後に、お子さまの場合に予想される治療期間をご説明します。
比較的スムーズに進みやすいケース
問題が比較的軽度である、適切な時期に治療を開始できた、装置を指示通り使用できる、毎日のアクティビティを継続できる、といったケースでは治療がスムーズに進みやすくなります。
時間がかかりやすいケース
骨格的な問題が大きい、永久歯の萌出スペースが著しく不足している、装置を十分使用できない、口呼吸や舌癖などが改善しにくい、永久歯の萌出に時間がかかる場合などでは、治療期間が長くなることがあります。
子どもの矯正治療は
なぜ重要?

歯並びは「見た目」だけの
問題ではありません
歯並びや噛み合わせの問題は、見た目だけでなく、歯磨きのしやすさ、噛みやすさ、発音などに関係することがあります。
さらに小児期では、舌・唇・頬などのお口周りの機能と歯列・顎の成長が互いに関係しています。
例えば、口呼吸や低い舌の位置などが長期間続いている場合、歯列を取り巻く筋肉のバランスに影響することがあります。
だからこそ、当院では、
「歯を並べる」+「永久歯が育っていく環境を整える」
という2つの視点を大切にしています。
小児矯正のメリット
成長期に矯正治療を行う最大の特徴は、成長を治療に利用できる可能性があることです。
顎の成長や歯の生え替わりを確認しながら治療することで、永久歯が並ぶスペースを確保しやすくしたり、噛み合わせの問題に早期から対応できたりする場合があります。
また、口呼吸・舌の位置・飲み込み方などに問題が認められる場合には、お口の機能を改善するためのトレーニングも並行して行います。
将来的な本格矯正が不要になることを保証する治療ではありませんが、その後の矯正治療をよりシンプルにできる可能性があります。
小児矯正のデメリット・注意点
小児矯正は「早く始めれば必ず良い」という治療ではありません。
治療期間が長くなる場合があること、装置の使用やトレーニングにはお子さまとご家族の協力が必要なこと、成長によって治療計画を変更する場合があることなどがデメリットとして挙げられます。
また、1期治療を行っても、永久歯が生え揃った後に2期治療(本格矯正)が必要になる場合があります。
当院ではメリットだけを説明するのではなく、治療を始めない選択肢も含めてご説明します。
子どもの癖が歯並びに及ぼす影響
指しゃぶり
乳幼児期の指しゃぶりは珍しいことではありません。しかし、長期間・高頻度に続く場合には、前歯が噛み合わない開咬や、上の前歯が前方へ傾く上顎前突などに関連することがあります。
無理に叱ってやめさせるのではなく、年齢や頻度、噛み合わせを確認しながら対応します。

口呼吸
いつも口が開いている、寝ているときに口が開く、いびきをかく、といったサインはありませんか?
口呼吸が続く背景には、鼻づまりやアレルギー、扁桃・アデノイドなどが関係していることもあります。また、舌が低い位置にある状態などを伴う場合、歯列や顎顔面の成長との関連も指摘されています。
必要に応じて、耳鼻咽喉科や小児科などと連携して対応します。

歯ぎしり
子どもの歯ぎしりは成長過程でみられることもあり、歯ぎしり=すぐに治療が必要というわけではありません。
ただし、歯の著しい摩耗、痛み、顎の症状などがある場合には確認が必要です。噛み合わせや睡眠の状態なども含めて診査します。

頬杖
頬杖のように、片側から顎へ力がかかる姿勢を長時間繰り返すことは好ましくありません。
ただし、頬杖だけを歯並びや顔の左右差の原因と断定することはできません。当院では姿勢や生活習慣も確認しながら、歯列・噛み合わせ・顎の成長を総合的に評価します。

1期矯正について

1期矯正とは、主に乳歯と永久歯が混在する時期に行う矯正治療です。
この時期は単に前歯をきれいに並べることだけを目的とせず、顎の成長や永久歯が生えてくるための環境、噛み合わせ、お口の機能を整えることを重視します。
当院で使用する装置
当院では診断結果に応じて、マイオブレース・バイオブロック・フェイスマスクなどを使用します。
どの装置を使用するかは、年齢だけではなく、骨格・歯列・噛み合わせ・成長状態を診断して決定します。
マイオブレース
マイオブレースは取り外し式の装置で、お口周りの筋機能のトレーニングと組み合わせて使用します。
バイオブロック
バイオブロックは、必要な症例に対して顎や歯列の発育を誘導する目的で使用する装置です。
フェイスマスク
フェイスマスクは、主に反対咬合(受け口)など、上顎の成長をサポートする必要がある症例で検討します。
小児矯正の治療の流れ
カウンセリング
まずは保護者の方のお悩みを伺います。「前歯が出ている」「受け口が気になる」「口が開いている」など、どんな小さなことでもお聞かせください。お子さまのお口の状態を確認し、小児矯正が必要か、いつ頃から検査を行うべきかをご説明します。

検査
口腔内写真、顔貌写真、レントゲン撮影、歯型・口腔内スキャンなど、必要な検査を行います。歯だけでなく、顎の成長や噛み合わせなどを総合的に評価します。

診断・治療計画のご説明
検査結果をもとに、現在どのような問題があるのか、どの装置を使用するのか、治療期間や費用、将来的に2期治療が必要になる可能性などをご説明します。

治療開始
装置を使用しながら、必要に応じてアクティビティを行います。ご自宅での装置使用やトレーニングも治療の重要な一部です。

保定・経過観察
目的とした状態が得られた後も、永久歯への生え替わりや顎の成長を確認します。必要に応じて保定装置を使用します。

メインテナンス
矯正中はむし歯や歯肉炎を予防することも重要です。定期的なクリーニングや歯磨き指導を行いながら、お口の健康を維持します。

小児矯正を
ご検討中の患者様へ

「まだ早いかな?」と思ったときが、相談のタイミングです
小児矯正は、必ずしも相談したその日から治療を始めるものではありません。
今は経過観察でよいのか、今だからできることがあるのか、それを判断すること自体に意味があります。
特に、5~8歳頃は一度歯並び・噛み合わせ・お口の機能を確認しておきたい時期です。
「永久歯が全部生えてから」と待つ前に、気になるサインがあれば一度ご相談ください。
成長は待ってくれません。だからこそ、その子にとって必要なタイミングを大切にします。